平成29年5月18日(木)
「続投」か「交代」か
鹿角市長選
告示まで1カ月

 鹿角市長選(6月18日告示、25日投開票)は、告示まであと1カ月となった。これまで立候補を表明しているのは現職の児玉一氏(70)=花輪字古館、元市議の和井内貞光氏(73)=十和田大湯字川原ノ湯、元市議の福島壽榮氏(73)=花輪字用野目=の3人。いずれも無所属。4選を目指す現職の続投か、新たなリーダーへの交代か。選挙の盛り上がりがいまひとつと言われてきた中、一部立候補予定者の政策発表などがあり、有権者の関心も高まりつつある。
 市長選を巡っては児玉氏が独走する無風状態が4月半ばまで続き、平成8年以来の無投票を懸念する市民の声も聞かれていた。その後、和井内氏、福島氏が相次いで出馬を表明し、一転して三つどもえの争いとなる公算が高くなった。
 児玉氏は後援会が1月21日に開いた「新春の集い」で約450人の支持者らを前に正式に出馬を表明。28年度にスタートした第6次総合計画後期基本計画を自らの手で仕上げたいとする思いを示し、「引き続き市政のかじ取り役を担わせていただきたい」などと決意を述べた。
 4選に向けて最優先課題の産業力の強化、若年層の移住促進、教育環境の充実、人づくり(地域や産業のリーダー育成)などに重点的に取り組みたい考えを示している。21日に事務所開き、政策発表を行う予定。
 和井内氏は3月に3選を果たした市議を辞し、4月25日に出馬表明。「若者が流出し続け、市民との間に壁をつくっている鹿角市を変えなければいけない。市政を市民の手に取り戻したい」と述べた。
 最重点施策にはUターンへの奨励金、地元に就職する新卒者への支援金の創設、市長の執務室を市役所の1階に移して市民と直接対話、市長の報酬を削減し2人目の副市長に女性を登用、大館・北秋田・小坂・上小阿仁の広域連携(DMO)に即参加、花輪ばやし屋台の商店街への展示・生演奏―などを掲げている。
 福島氏は3月の市議選には出馬せず、今月1日に市長選へ出馬表明。「内向きな考えを打破し、市民意識・意欲を高めるためにはトップが変わらないと駄目」と強調した。
 公約には全国魅力度ランキング100位以内(27年度510位)、高校生以上の人材育成のための海外派遣、各議員の力を発揮してもらうため市議会に4分科会で構成する特別委員会を設け年間1人当たり特別対策費50万円を措置、小坂町や大館市との観光における広域連携強化、経費節減に向け市議選と市長選の同時執行―などを掲げている。
 立候補予定者説明会は24日午後1時半から、市役所第3、4会議室で開かれる。

幸村のものとされる墓、飯田家の墓に手を合わせる
飯田さん夫妻(一心院、4月24日撮影)
「幸村の墓」守りたい
子孫と伝わる飯田さん
大館で環境整備計画

 大館市谷地町後の浄土宗・一心院にある、戦国時代の武将・真田幸村(本名・信繁)が眠るとされる墓を守ろうと、幸村の子孫と伝えられる男性が墓碑周辺の環境整備を計画している。かつて大館市に本家があった飯田家の第15代当主・公久さん(68)=東京都品川区。墓碑は飯田家が管理しており、傷みが激しいことから、年内に柵を新設し、地面に石を敷き詰める予定。「これからも一心院の墓碑を守っていきたい」と話している。
 通説では、幸村は慶長20(1615)年の大坂夏の陣で徳川勢に敗れ、49歳で亡くなったとされる。一方で複数の「落ち延び伝説」が存在し、全国10カ所に墓碑等があるが、遺骨は見つかっていない。
 大館市の郷土史家・達子勝蔵氏(1887〜1967)が著した「真田幸村と一心院」などによると、夏の陣で戦死したのは影武者で、幸村は全国行脚して同市岩神にたどり着き、信濃屋に改名したとされる。寛永18(1641)年に75歳で亡くなり、一心院に葬られたという説がある。
 信濃屋はその後、飯田の姓を名乗った。明治31年ごろ、第11代当主が戸籍を大館から北海道に移した。
 一心院には幸村らのものとされる墓碑があるが、風化して文字は読めない状態。隣には昭和28年に飯田本家と大館市の分家によって新たに建立された墓碑もあり「信濃屋長左衛門事真田左衛門佐幸村之墓」と刻まれている。
 公久さんは、子どもの頃に周囲に幸村の話をしたこともあるが「うそつき」と批判され「忘れようとしたこともある」という。「史実を明らかにするとは考えていないが、偽者の汚名を残したくはない」と、3年ほど前から幸村や飯田家について調べてきた。
 全国各地の幸村ゆかりの地を訪ね、27年には大館市を約30年ぶりに訪問。一心院の墓碑は土に染み込んだ雨水で傷み、周囲の生け垣も枯れた状態だった。飯田家の、幸村の墓を守るために一心院の許可を得て環境整備を決めた。
 今年は4月23〜24日に1泊2日の日程で妻と共に来館。23日は北羽歴史研究会の会員と文献を見ながら情報交換した。24日は一心院の許可を得て、柵の新設等について市内の業者と話し合った。
 夏にも大館を訪れ、計画を詰める予定。調査は今後も続けるという。公久さんは「関係者からも飯田家の血筋に間違いはないと聞いている。大館の墓が幸村のものである可能性は高いのでは。大館生存説≠裏付ける資料を多くそろえることで、限りなく有力な説≠ニして一心院の墓碑を守っていきたい」としている。

 低空でホバリングしたヘリコプターから、担架と一緒に降りる訓練
(合川中グラウンド)
空と地上の連携万全に
北秋田消防と県防災航空隊
北秋田で合同訓練

 県消防防災航空隊と北秋田市消防本部の合同訓練が17日、市合川中学校グラウンドで行われた。山菜採りによる遭難事故が相次ぐシーズンを迎え、両隊員36人が航空隊ヘリコプター「なまはげ」と地上の連携に万全を期した。
 市消防本部によると、昨年管内でなまはげに出動要請した事故は5件。4件が森吉山周辺で発生した。山菜やタケノコ採りで入山する人が増えるこの時期、救助態勢を再確認しようと合同で訓練を実施した。消防29人のほか、航空隊7人が秋田市からヘリに乗って参加した。
 低空ホバリングした機体から消防隊員が地面に降りる訓練は、岩場や斜面などで機体が接地できない現場を想定して行われた。機体は地面から約30aの高さで安定しているとはいえ、隊員は実際の現場をイメージして慎重に足を踏み出していた。
 このほか、患者役を地上の救急車からヘリに運び入れたり、ワイヤで約30bの高さまでつり上げたりする訓練も実施。いち早く搬送するための手順を確かめた。
建設費は35億円程度
大館市の本庁舎建設
基本設計進む
「心を込め、大きく育て」
鷹巣南小児童
学習林に杉苗植える
詳しくは本紙を御覧ください
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2001 北鹿新聞社